2006年06月29日

コンピュータ誌についての雑感

 時間がないので,ダレた話題で濁します。

 今日発売のMac情報誌『MacFan』はなかなか見どころがありました。デジカメについての間違った先入観を排除するために,例を挙げて詳しく各項目について説明がされていました。画素数が高いとかえって○○が××だとか,一眼レフは▲▲だとか・・・。デジカメを買おうと思っている方には非常に参考になると思います。ま,僕はそんなに出歩く事がないので3年前に買ったデジカメで十分なんですけどね。

 それから今週の『週刊アスキー』も面白かったです。モバイル用途のパソコン(PDAを含む)の購入をお考えの方は,例えばSonyのVAIO U-TypeとOrigamiとの比較とか,けっこう参考になると思います。この雑誌は気が向いたときにしか買いませんが,たまに良い特集が読めるので好きです。

 パソコン雑誌つながりでもう一つ書くと,『日経PC』も今月号は良かったです。僕はアンチWindowsなのでこの手の雑誌はだいたいスルーするのですが,Excelをワープロがわりに使う方法などが紹介されていて面白く読めました。僕はワープロソフトは持っておらず,Excelでだいたいの文書を作っていましたので,さらに便利になるらしいというこの特集記事に期待して買ってしまったわけです。ま,僕にとってこの雑誌の見どころはこの特集ぐらいでしたけど。

 いやあ,あらためて見ると僕って雑誌が好きなんだなあ。安倍官房長官が統一教会に出した祝電がらみのスキャンダルが載っている『FLASH』も買っちゃったし,『週刊文春』『週刊現代』なんかもよく買って読んでいます。一流と呼ばれているマスコミが,電通を介した政府のプロパガンダと圧力によって無力化している現状を考えれば,ゲリラ的に真実を伝え得る傍流メディアに注目が集まるのも自然。紙媒体をもたないネットの雑誌なども盛況なところが増えてきており,こっちも今後の展開が非常に楽しみです。

 自分の身は自分で守らないとイケナイこの時代。情報の善し悪しを自分で判断できるように,さまざまなメディアに触れておく事が大切ですね。
posted by 時をかける僧侶 at 00:00| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月24日

『アジアの隼』

asianohayabusa1.jpg ちょっと古いのですが,黒木亮『アジアの隼』祥伝社文庫を読みました。電車での移動は小説を読むのにちょうどいいですね。著者は外資系金融機関で働いた経験があり,本書もプロジェクトファイナンスの仕組みやそのビジネスの進め方,また新興国のリスクやアジアの闇についても丹念に詳しく書かれてあり,非常に読みごたえのある金融小説です。やや専門的な内容も含まれますので,世界の金融について興味がない人には面白さは伝わりにくいとは思いますが,興味がある人にとっては,どんどん読み進んでしまう麻薬のような本です。GWの読書タイムにでもどうぞ。

 内容は,実話とフィクションを入り混ぜた物語の展開となっています。主人公は長銀(小説中は架空の銀行になってますが)のアジア金融担当のミドルで,ベトナムを舞台に存地法人の設立やら大型プロジェクトのファイナンス提案(シンジゲートローン)などを手がけおり,彼の物語に合わせて,ベトナム出身で日本国籍をもつ男が登場し,また一方で「アジアの隼」ペレグリンという実在した孫港の証券会社の興亡が描かれるという,壮大なストーリーです。アジア通貨危機やら日本の金融危機やらノンフィクションの部分もかなり詳しく描かれていますので,事実関係の勉強にもなります。

asianohayabusa2.jpg これ一冊で,アジア新興国への投資リスクにどんなものがあるのか(存在はだいぶんマシにはなっているんでしょうけど),大型プロジェクトの工事や機材などの受注が決まるまで,そのファイナンスについての流れ,百戦錬磨の外国投資銀行による制度の盲点をついた反撃などなど,かなりのことが学べます。お買い得かも。

 こういう経済小説はちょくちょく読んだ方がいいですね。自分の知らない世界のことが非常にわかりやすく描かれていますし,ビジネスのどこに旨味があり,どこにリスクがあるのか,それらを予想しながら読む事で推理小説のような面白さも味わえます。経済を学ぶのは教科書からだけではなくて,ごく身近な題材を取り扱った経済小説からも学べますし,場合によってはこっちの方がより存実的でわかりやすいときが多いです。大いに利用したいもんです。

 僕は銀行に就職が決まってから経済小説にハマりました。高杉良氏の『金融腐敗列島』など高杉氏の小説はだいたい大学時代に全部読みましたし,城山三郎氏の『小説日本銀行』『小説日本興業銀行』もじっくり読んだ記憶があります。最近はより専門性の高い,そして若手の著者がどんどん存れて,経済小説というジャンルもなかなか活気に満ちています。小説なので気軽に読めるのもいいですね。

 本書の著者・黒木亮氏の小説は『トップ・レフト』とか『巨大投資銀行』とか,この世界では有名なものがありますので,金融の話が好きな方は是非読まれるといいと思います。
posted by 時をかける僧侶 at 23:33| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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