2006年07月11日

あえて日本の軍事力強化を支持します

 北朝鮮の騒動の中で日本の自衛力の拡充についての社説が出ています。今日はそのうち産経新聞の社説をとりあげよう。

(Jul/11/06 産経新聞社説より引用者による要点箇条書きにて引用開始)
【防衛庁長官発言 「攻撃力」の是非の論議を】

  • 額賀福志郎防衛庁長官は「国民を守るために必要なら,独立国家として限定的な攻撃能力を持つことは当然だ」と述べた。
  • 麻生太郎外相も「核を搭載したミサイルが日本に向けられるなら,被害を受けるまで何もしないわけにはいかない」と語った。
  • 北の暴走を抑止する政治的メッセージである。同時に,あるべき日本の防衛力とは何かを考えさせる重要な問題提起といえる。
  • 政府は昭和31年2月,誘導弾攻撃など急迫不正の侵害に対し,他に防御手段がない場合,「座して自滅を待つべしというのが憲法の趣旨とは考えられない」として,必要最小限度で「誘導弾等の基地をたたくことは法理的には自衛の範囲に含まれ,可能」との見解を鳩山一郎首相答弁で示している。その意味で額賀氏らの発言は,この政府見解を踏襲したに過ぎない。
  • ただ,この首相答弁は3年後,次のように修正された。伊能繁次郎防衛庁長官が「このような事態は今日においては現実の問題として起こりがたい」として,他国に攻撃的な脅威を与える兵器を持たないと表明したからだ。
  • 日本はこのあと,「専守防衛」の立場をとり,敵基地などへの攻撃能力は米軍に依存してきた。
  • だが,47年前は「起こりがたい」とされたことが今,現実味を帯びている。核開発を公言する北朝鮮は中距離弾道ミサイルで日本を恫喝(どうかつ)し,「破局的結果」にまで言及している。
  • 額賀氏は攻撃力について「まず与党の中で議論し,コンセンサスをつくる必要がある」と語った。攻撃力保持の問題について,国民が自分たちの問題として,論議するときである。
(引用終了)

 正論です。ただし,今まで新聞などのメディアで報道されてきた内容が全部事実だった場合に限りますが。日本独自の調査機関が今回のミサイル発射騒ぎを察知して対策をとっていたというのならともかく,今回も情報の大部分はアメリカ様からのものであって,98年のテポドン騒ぎのときと構図が変わっていないというのが気になります(あのときも結局はオルブライトが訪朝して米民主党が北朝鮮ビジネスに手を付けるきっかけになった,つまり日本でのテポドン騒ぎはいいダシに使われた)。これまでの情報は全部信用できるのですかね。
 
 ま,こんなことを言い出したらキリがないので信用できるとして話を進めると,社説のとおり額賀さんも麻生さんも間違ったことは言っていません。それよりもこのような発言ができるようになった背景についての理解は必要でしょう。2人ともポスト小泉候補ですから(額賀さんの総裁選出馬の可能性については原田武夫通信より。ただし安倍潰しが目的ですが),アメリカが後ろで言わせているわけですね。これは今までどおりだから驚く事でもないのですが,要するに,ようやくアメリカ様のお許しが出て,日本も他所を攻撃しても許される軍隊を持ってもよろしいということになったってことだと考えればよいのでしょう。
 
 自衛のための軍隊から,先制攻撃まで含めた基地爆撃が可能になる軍隊への昇進は,間違いなく日本の自衛力アップにはつながるでしょう。この際,情報が正しいかどうかはどうでもいいことかもしれません。特定の人々にメディア支配をされている現状で,正しい情報なんて当てにするほうが間違っているのかもしれませんし。あとはアメリカ様のこのお許しを利用して,周辺国に対して毅然とした態度をとりつづけるべきですね。「侵略」が目的ではないのだし(北朝鮮に眠る鉱山などのおいしい利権は日本の企業まで回ってこないでしょうし)抑止力としての軍事力の増強はやはり必要悪として重要だと思います。ここは現実的な評価をしておくべきでしょう。
 
 もっと先にことを考えれば,副島隆彦らが言う通り,核装備も日本は考えていくべきかもしれません。これ以上ない抑止力を得る事になりますから。NPTを批准していないインドがアメリカ側(中国に対してという意味)にいるというだけで核軍備が許されているわけですし,今すぐには無理としても数年先ということで考えれば不可能とはいえないでしょう。念入りなロビー活動と外交努力によって目的を達成してもらいたいものです。
posted by 時をかける僧侶 at 21:57| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日米従属関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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